「人間らしく尊厳をもって生きる」牛津町出身の土井敏邦さんが講演

   

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1月9日(土)、県教育会館において「人権教育・両性の自立と平等をめざす教育合同学習会」を開催しました。

「人間らしく尊厳をもって生きる~ハルモニやパレスチナの青年の姿を通して~」と題して、土井敏邦さん(フリージャーナリスト・映画監督)は、最初、自作のドキュメンタリー映画「〝記憶〟と生きる」を30分ほど放映されました。これは、アジア太平洋戦争下、「慰安婦」にされた朝鮮人女性たちの消せない〝記憶〟を記録したドキュメンタリーです。韓国の「ナヌムの家」を訪れ、一九九四年から二年がかりで撮影され、『姜徳景(カン・ドクキュン)さんの記憶を通して、記憶を背負って生きていった一人ひとりの痛みを感じてほしい』と話されました。

 『日本は先の戦争の被害を言うことで、加害を見えなくしているのではないか。「あのような被害は受けたくない」とは言うが、「あのような加害は犯したくない」とは言わない』ドイツのワイツゼッカーの言葉を紹介しながら、『非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすい』と力説されました。

 『現在の日本では、〝負の歴史〟を否定し、「愛国心を持て」と強要する傾向が日々強まっている。しかし、親が子を愛するとき、「いい部分」だけではなく「悪い部分」をも丸ごと引き受け愛するように、真の〝愛国心〟には自国の〝輝かしい歴史〟だけでなく〝負の歴史〟をも引き受け、背負う責任を持つ覚悟が必要なはずだ。その覚悟がなければ、安易に「愛国心」を叫ぶべきではないと私は思う』という土井さんの言葉は、学校現場で子どもたちにしっかり伝えてほしいという強いメッセージでもありました。

 - とりくみ